次へ>>うたまっぷ
UTAMAP review
PUFFY ♪レッドグリーン ホワイトグリーン レッドレッドホワイト〜 初のクリスマス・ソング「R.G.W.」をリリース! 亜美、由美それぞれの作詞方法、お互いが感じている歌詞の特長etc “PUFFYの歌詞”について、たっぷりロング・インタビュー!
│ 1 │ 2
NEW
「R.G.W.」
PUFFY「R.G.W.」初回限定盤 初回限定盤[CD+DVD]
amazonから購入
シングル
発売:2010.11.17
Ki/oon Records
KSCL-1658
\1,575(税込)
PUFFY「R.G.W.」通常盤 通常盤[CDのみ]
amazonから購入
シングル
発売:2010.11.17
Ki/oon Records
KSCL-1660
\1,223(税込)
収 録 曲
01.R.G.W. 試聴
※「トイ・ストーリー3」BD/DVD CMソング
02.ジェットラブ
※日本テレビ「DON!」テーマソング
03.恋のやまあらし 試聴
※tvk「戦国鍋TV」エンディングテーマ
コメントもどんどん投稿しちゃおう!
PUFFY OFFICIAL WEBSITE
デビュー15年目にして初のクリスマス・ソング「R.G.W.」をリリースしたPUFFY。作曲は奥田民生。作詞は奥田民生とPUFFYの共作。一度聴いたら忘れられない♪レッドグリーン ホワイトグリーン レッドレッドホワイト〜のフレーズは、いったいどんな所から?
c/wには、吉村由美作詞の「ジェットラブ」と、大貫亜美作詞の「恋のやまあらし」を収録。作詞をする時はどんな所から発想を?お互いが感じている歌詞の特長は?etc・・・“PUFFYの歌詞”について、たっぷりロング・インタビュー!

民生さんに“是非、クリスマス・ソングを”とお願いしたんです。♪レッドグリーン ホワイトグリーン レッドレッドホワイト・・・私達もビックリしました(笑)。

──新曲「R.G.W.」は、PUFFY初のクリスマス・ソングですが、こうした試みは何か特別なキッカケが?
大貫亜美(以下、亜美):実は、ずっと、こういうのをやりたかったんですよね。クリスマスに限らず、2月はバレンタインデーの歌とか、春になったら桜ソングとか、色々な方が季節感のある曲を歌っているでしょう。私達は、いつも、その時期になって、“あっ、また乗り遅れた!”って(笑)。
吉村由美(以下、由美):PUFFYのシングルは、アルバム制作中に“今度のアルバムはこんな感じですよ〜”と、予告的にリリースする感じなので、その季節に合ったシングルを出す機会がなかったんですよね。今回は、11月リリースというのが先に決まっていたら、これはイイ機会だと思って、民生さんに“是非、クリスマス・ソングを”とお願いしたんです。みんな、それぞれ、冬が来たら必ず思い出す曲ってあると思うんですけど、そういうのってすごくイイじゃないですか。すごく素敵だなと思って。
──♪レッドグリーン ホワイトグリーン レッドレッドホワイト〜と繰り返されるフレーズが印象的ですね。クリスマスと言っても、着眼点は色々あるわけですが、今回あえて“色”に着目されたのは?
亜美:その部分は、もう最初から出来ていて、民生さんから最初にデモを貰った時に、私達もビックリだったんです。
由美:色で来るとは夢にも思ってなかったし、こういう発想は全くなかったから、うわぁスゴイなと思いました。
──第一印象としては、どんな風に?
由美:レッド・グリーン・ホワイトと言えばクリスマス!もしくはイタリア〜?(笑)。とにかく、色だけでクリスマスを表現しちゃうっていうのがスゴイなって。PUFFYらしい曲が欲しかったので、初めて聴いた時から、素敵だなと思いました。
亜美:クリスマスという事で、しっとり系が来るかななんて思ってたんですけど、曲調にもビックリしました。やっぱり、奥田民生は奥田民生なんだ、と(笑)。

歌詞の一部分が抜けていて、その下に“あとは頼む〜!”とメモが。それで、ふたりで並んで座って、考えていきました。

──作詞は“奥田民生、PUFFY”と連名になっていますが、実際の楽曲作りは、どんな風に?
由美:曲先行で、民生さんからデモをいただいた時は、もう歌詞もついていたんですけど、一部分が抜けていて、その下に“あとは頼む〜!”って書いてあったんです(笑)。
亜美:けっこう、空白部分が大きかったので、民生さんに“歌詞、書き忘れてますよ〜”ってメールしたんですけど、“書けや〜!”と言う事で(笑)。それで、ふたりで並んで座って、考えていきました。
──どんなイメージで、どんな歌にしようと?
由美:まず思ったのは、シチュエーションを限定する歌にはしたくないなという事でしたね。恋人同士だけとか、そういう限定するものではなくて、色々な人が聴いて、それぞれの想いと重なるような、大きな歌にしたいって。
亜美:老いも若きも、性別・年齢・国籍問わず、みんなでワイワイしながら楽しく聴いて貰えれば、と。とは言え、それぞれ色々なクリスマスがあると思うので、ひとりで聴くもよし、ふたりで聴くもよし、色んなシチュエーションで色んな風に聴いて貰える歌詞になっていると思います。

一回聴いたら口ずさんじゃった。そんな存在になってほしい。毎年クリスマスになったら、思い出して貰える曲になってほしいなと思います。

──サウンドに関しては?
由美:今回は、ずっと一緒にツアーを回っているバンドメンバーとやっているんですけど、彼らとは、もう長い付き合いなので、各自がそれぞれ思っている事、感じた事を出して、それをプロデューサーのマイケル(河合)さんがまとめて方向性を出す、そんな作り方でしたね。
──すっごく重いサウンドですよね。ベースとドラムが主役と言うか。
由美:たぶん、バンド・メンバーが好きなんでしょうね、そういうサウンドが。女性ヴォーカルの曲だから、女の子っぽいアレンジにしようという発想ではないんですよね。そのまま男性が歌ってもピッタリなサウンドになっている。でも、そこに女性の声が乗るから面白いんだと思います。
──クリスマス・ソングの新たな定番となりそうですね。
由美:そうなってくれたらうれしいですね。例えば、CMソングとか何となく口ずさんじゃうフレーズってあるでしょう。そういう存在になれたらいいなと思います。この曲がすっごく好きとか、この曲は嫌いとか、そういうんじゃなくて、“なんか気づいたら口ずさんでたわ”みたいな。後から歌詞を見たら、色々考える事はあるかもしれないけど、一回聴いたら口ずさんじゃった、となってほしいですね。今年だけでなく、毎年クリスマスのシーズンになったら、思い出して貰える曲になってほしいと思います。

クリスマスには、スタッフも入れてプレゼント交換会!由美→亜美は歯磨き粉20種、亜美→由美は高級ステーキ肉が当たった事が…。

──亜美さん、由美さんおふたり揃ってのクリスマスの思い出ってありますか?
亜美:毎年、クリスマス・プレゼント交換会をやってるんですよ〜。
由美:クリスマスに仕事があった年だけなんですけど、スタッフを入れて、クリスマス・プレゼント交換会をやっています。
──プレゼント交換会?
由美:最初、2千円から始めたんだよね。
亜美:そうそう、全員2千円相当のプレゼントを買って来る約束で始めて…。
由美:毎年5百円ずつ上げていったんだよね。一昨年、3千5百円までいったでしょう。去年は、クリスマスに仕事がなかったから、今年あるとしたら4千円だね。
──それは、くじ引きとかで交換するんですか?
由美:♪クリスマス〜クリスマス〜クリスマス〜って輪になって歌いながら、プレゼントを回していくんです。まぁ正直、くだらない事をやっているんですけどね(笑)。
──2千円というのは微妙な金額ですね。難しいですよね、プレゼントを選ぶには。
由美:そうなんですよね〜。でも、逆にそれが楽しくて、いかに2千円に見えないプレゼントを買ってくるかという事に命をかけてですね、うわぁ〜これが2千円〜!?っていうスタートだったんですよ。
──お互いが選んだ品が当たった事はあるのですか?
亜美:ありますよ。一番始め2千円の時、由美ちゃんが20種類くらいの歯磨き粉を買って来て、それが当たりました。これがすっごく楽しくて、うれしかったです。
由美:私が亜美ちゃんから貰ったのは3千円の時だっけ?牛肉でした(笑)。
亜美:生肉を買っていったんです。高級ステーキ肉3千円分(笑)。高級肉って、なかなか自分で買わないだろうなと思って。
──もし、今年、プレゼント交換会があったら、「R.G.W.」を歌いながら回したらイイんじゃないですか?♪レッドグリーン ホワイトグリーン レッドレッドホワイト〜って。
由美:確かに〜。合うよね。
亜美:いいかもね〜。楽しそう〜。
由美:いや、でも、クリスマスに仕事がない事を願ってますけど(笑)。

「ジェットラブ」は、由美作詞のキャッチーなラヴソング。ひとりで書く時は、意識的にPUFFYでは書かないものにしようとしてますね。

──カップリング曲は、亜美さん、由美さんが1曲ずつ作詞されていますが、そういう時は、事前に打合せなどなさるんですか?
亜美:これは由美が書く、亜美が書くと決まったら、特に打合せみたいな事はしないですね。
由美:何か困ったりすると、ちょっと相談したりはしますけど。例えば、シチュエーションとして、昼と夜とどっちがいいかな、とか。ふたりで歌うわけだから、同じ方向性を向いている方がいいので、そういう相談をする事はありますけど、書き始めてからは、それぞれが自由に書いています。
──曲先行ですか?
由美:曲が先ですね。
──PUFFYとして作詞する時と、個人で作詞する時は、意識は違います?
由美:ひとりで書く時は、意識的にPUFFYとしては書かないものにしようとしてますね。
──「ジェットラブ」は、由美さんの作詞ですが?
由美:例えば、ラヴソングをPUFFYで書こうとすると、ふたりの恋愛観も違うし、ふたりで同じ恋愛をするわけでもないので、具体的な恋愛の詞にはなりにくいんですよね。なので、ひとりで書く時は、これくらい極端な方がバランスとれるんじゃないかと思って。
──♪優しくして 冷たくして なんだかんだと振り回して〜というのは、女の子の心理にありますよね?
由美:すっごくキャッチーな曲なのに、サビの頭のこの部分だけ、ちょっと切ないメロディーだったので、こういうフレーズがピッタリだなと思って。
──♪愛すること 愛されること どっちのほうが幸せなの〜というフレーズもありますが、女の子は一般的には、愛されたい願望が強いかと思うのですが?
亜美:うんうん。仕事と私、どっちが大事なの〜!?みたいな女の子は多いよね。
由美:でも、この場合は、まだ答えが出てないから聞いてるんだと思うんですよ。
──歌詞には、由美さんご自身の恋愛観が出ている?
由美:もちろん空想も入るし、言葉も音にはめていくので、これがそのまま実話ですとか、全て私の考えです、というわけではないですけど、でも、言い回しとかは、自分らしいんじゃないかなと思いますね。

本心を隠して強がって生きていく女のイメージを、トゲで身を守る“やまあらし”に重ねて…。昭和歌謡テイストの「恋のやまあらし」は、亜美が作詞。

──「恋のやまあらし」は、亜美さんの作詞ですね。やまあらしという言葉は、どんな所から出てきたのですか?
亜美:ある日、子供に“porcupineって知ってる?”って聞かれたんですよ。“知らない、なーに?”と答えたら“自分で調べてみ”って(笑)。それで調べてみたら、やまあらしの事だったんです。へぇ〜、やまあらしって英語でporcupineっていうんだ、すげえなと思って、何気なく歌詞を書いてるノートにメモしたんですよね。たまたま、この曲の歌詞を書いている時に、そのノートの片隅に書かれた単語が目に入って、ちょっとハメてみたんです。そしたら、すごくイイじゃないという事になって・・・。
──♪弱さを真っ黒く塗り潰した やまあらし〜の部分にハメてみた?
亜美:そうなんですよ。そしたら語感もピッタリで。やまあらしって、トゲで外敵から身を守ってるでしょう。その感じが、自分の気持ちを隠して、強がって生きていく女のイメージと重なって。
──やまあらしに、女心を重ねたわけですね。
亜美:そういうベタな歌詞が似合う曲調だなと思ったんですよね。古っぽい感じで。
──サウンドはグループサウンズ。主人公は、昭和40年代のオンナという感じですね。
亜美:そうそう。ハードボイルドな男子に惹かれて、それで苦労しちゃう、みたいなね(笑)。

NEXT
November 17, 2010
(C) 2001-2010 utamap.com All Rights Reserved.